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ハッピーに生きたいアラサーゲイ🏳️‍🌈IT系会社員→🇬🇧で大学院生。日々の記録や考えたことなど。

結婚式

今日はサークル同期の結婚式だった。

東京は江戸川橋にある椿山荘で、披露宴とその後に続く二次会に参加してきた。

 

なぜか自分の同期は早くに結婚を決める人が多く、これで既に10人近いメンバーが結婚をしていることになる。

大学時代からずっと付き合っていて、いつ結婚するのか、と言う状況の同期も多い。

 

少なくとも直近は結婚の予定がとしては全くない自分としては、こういった披露宴や2次会に参加するたびに色々と思うことがなくは無い。

が、結婚することを決めて、夫や妻になることを決めた友人たちは1歩大人になったというか、次のステージに進んでいて、自分から見ると少しまぶしいものでもある。

 

自分は(少なくとも現時点では)男性として男性が好きになるゲイなので、

偽装結婚でもしない限り、同期たちのような結婚式を挙げたり、そもそも結婚することはない。

 

なので正直、少し冷めた目で見てしまう側面もある。

・バイトの神父が片言で「チカイマスカ?」ってなんだ

・プロの司会者、アナウンサーばりに上手だけど、なんとなく感じてしまう形式感、白々しさ。「温かく笑顔の絶えない家庭を築きたいそうです〜」そりゃ誰も笑顔がなくてギスギスした家庭にはしたくないわな

・なんで最初の挨拶や両家挨拶は新郎側だけで、お父さんお母さんへの手紙は新婦側だけって決まっているんだろう。っていうか家族が死別していたり仲悪い人はどうするんだろう。

・挨拶の半分ぐらいは「ご臨席賜りました皆様の〜」的なテンプレセリフで卒業式とかのスピーチみたい

・その挨拶が特段仲良くもない上司とかだったりするとその形式感はより加速

・全然写真撮れないし話せない!

・そもそもご祝儀3万円って高くない?

・観客に盛り上げを強制するよくわからない余興

とかとか。

 

そういう、ゼクシィが主に作り上げたと思われる、形式主義的な結婚式には違和感はある。

 

でも今までありがとうと感謝を伝えるという本質自体には賛同できるなとは思う。

なんだかんだ、親への感謝の手紙はその人の人生も思い起こさせて、感動する。

 

で、じゃあなんでそういう形式主義的な結婚式をみんなやるのか、みんなやりたがるのか。

それは、トートロジー的ではあるが、「みんながやっているから」という事実そのものが答えになるのだろうなと思った。

 

みんなが通る道だから、大外れのないように、

面白みがないかもしれないし、お金がかかるものかもしれないけど、「そういうものだから」。

参加者側も、たくさんいろいろな式に出て、変わったものへの許容度が低くなっているかもしれない。

それに、完全にゼロベースで作るのなんて不可能だし、一定のフォーマットに沿って進めるのはある意味合理的。

そういう様式美を自分もやることに意味を感じる人もいるかもしれないし、逆にぜんぜんこだわりがないから、間違いない基本テンプレで良いやと思うのかもしれない。

 

でも

やってもやらなくても良いものだったら、

皆がやるものじゃなかったら?

であればどうせやるなら、

自分にとって結婚って何?

結婚式って何?

なんでやるの?

やるとして、なんで人を呼ぶの?

誰のためにやるの?

一番伝えたいことは何?…

徹底的にちゃんと考えたい。

 

何でかって、上でぼろくそに言ったけど、結婚式そのものはしてみたかったりするのだ。

感謝を伝える場があるというのは良いし、今まで仲良くしてくれてありがとう、これからもよろしくね、って言える、そんな場があることはとても幸せだと思うからだ。

 

日本では、一部のアクティビストや先進的なカップル以外の、

多くのゲイにとっては、結婚は現実的な選択肢でないことが多い。

 

で、婚姻関係は認められないが式を挙げることはできる。

だからこそ、やるのにこだわりを持たないなんてありえないし、

やらなくても良いものをわざわざやるのだから、本当の意味で自分たちらしいものがしたい。

 

・もし、「パートナーとの交際に公的な証明がほしい」という意味で

「結婚したい」という人ができて

・そしてまだカミングアウトしていない、家族や友人にもそのことを伝えられて、関係性が続けられており、

・パートナーも結婚や結婚式に対するスタンスが似ているもしくは少なくとも合わせられる

 

という条件つきだけど、

細かいああしたいこうしたいはともかく、

 

・いつまで結婚関係が続くかもわからないし、一世一代の披露宴とか高額なご祝儀というよりは、呼びたい人が来やすいもので(式をするならコスプレ感あるけど、和装で神前式がしたいw)

・形式に従ってもいいしそうじゃなくてもいいけど、考えた結果・選択の結果これがベストだと思えるような形で

・私を祝って!というよりは、これまで仲良くしてくれた友人ともっと仲良くできたり、自分の友だちにパートナーを紹介して、家族ぐるみで付き合えるきっかけになるような、そう思ってもらえるような場作りやコンテンツで…

 

どうせやるなら、そんな式が、(もはや式と呼ぶものではないかもしれないけど)できるといいな。