ペンタゴン・ペーパーズ(The Post)良かった。ざくっと感想を書いたので残しておく。
・誰を向いて仕事しているのか、何のために会社(新聞社)はあるのか。そういったことに大事な示唆をくれた
→絶対に文書を記録して、意味のない戦争を止めるという思いを持っていたダン
→最初は競合(NYタイムズ)を見ていたのが、報道とは何か?報道の自由を守るには報道しないといけない、という覚悟に行き着いたベン
主婦からいきなり社長になり、男性社会の中で女性社長であることや能力への自信のなさから、ノーと言えないようなお嬢様社長だった。証券取引所との会議では、自分が考えてきた内容を別の役員がしゃべった。
大統領とのディナーやクルーズに誘われ、批判することはしなかった。
それが、
元社長の父親や亡き夫でもなく、自分の会社なのだと自覚して、自分の人生を懸けた決断をする、その勇敢さとそこに至るまでのプロセス
仕事をするうえで持っていたい矜持だなあ
・まだまだ男女平等でない時代に描かれる女性の芯の強さ
→政治の話題になったら女性はサロンへ、とか 株式公開の銀行の会議室には女性は入れない、(キャサリン率いるWPは)女社長だからだめなんだ…というセリフ
キャサリン自身も硬派な論調に対し「もっと女性ウケする記事を」というスタンスだった
そこからの変化をうまく描いている
→最高裁の政府側スタッフの女性の話、法廷を出た後の女性たちの目線
→靴とドレスの記事なんてごめんよ!という記者メグ
→キャサリンに共感し、どれだけ勇敢かをそっと伝えるベンの妻
ここぞと言うときに踏ん張れる、咄嗟に勇敢な行動を取れるのは、実は女性の方だと、過去の経験や最近の相撲土俵のニュースを見ると、思う。
それは、自分にとって何が重要かの価値判断を行う軸がしっかりしているんだろうな。