今日、Twitterを見ていたらこちらの動画が流れてきて、今の自分にすごく刺さる点があったのでシェアしたい。
動画ではざっくりこんなことを話していた。
- 最近、LGBT+への差別発言や、法整備をめぐる政治家の態度がすごく気になる。だが、それらがきちんと批判されること自体がおおきな前進。
- それは、先人が声をあげてくれたからこそ。
- 自分はこれまで人前で発信するのが苦手だったけど、実現したい未来がきたときに「頑張ったね」って一緒に喜びたいから、もっと積極的に声を上げていきたい
(それ以外にもミクロ的な差別実感と構造的な差別の話、学習性無気力の話、性的な質問の話など様々なトピックが10分弱でぎゅっと詰まっていて、自分も思ったことや考えたことをシェアしようと思ったら溢れそうなのでぐっとこらえて省略し、今回のポイントだけ話すと…)
今のままだと声を上げて活動している人の結果待ちというか、そういう皆さんの努力にフリーライドする形になる。それで本当に良いんだっけ?
日本(や世界)におけるLGBT+が置かれている状況をもっと良いものにするために、自分にできることはなんだろう?
という2点を、よく考えないといけないなあと思った。
今までは、同性婚のできる外国に行けばいいと考えていた。
それ自体は今も間違っていないと思う。
キャリアを考える上でも海外にぜひ挑戦したいし、
将来的に本当にするかどうかは別として結婚や育児がそこそこ現実的な選択肢として持てる環境があるならそこに行きたい。
まずは自分の幸せを掴みたい、と考えるのは別にワガママではないと思う。
そのために学歴や語学スキル、職歴を積んできたといっても過言ではない。
が、程度の差はあれ、LGBT+への差別が完全に消えた国・地域はまだ存在しないので、他人が尽力して得た結果に簡単にフリーライドしてよいのか?という点は解消されていない。
それに誰もが簡単に外国に出られるわけじゃない。「自分がまず幸せを掴む」というのと「自分さえ良ければいい」というのは別だ。
最近は少しずつ(ゲイだと明確に記載はしていない)Twitterアカウントで記事をシェアしたりしている。ただ、もっとできること、すべきことがあるのではないか。
社会を変えようと思ったら「法律」の影響はとても大きいので、弁護士や国会議員になれたら大きく貢献できると思う。
ただそれは今から準備して実現できるとしてもだいぶ先だし、難易度があまりにも高い…なのでまずはLGBTsの支援や差別解消を手掛ける企業や団体、活動に対して、この数年の仕事で得たスキルでどう貢献できるかな?とか、どんな人材・スキルがあればそういった活動に役立つんだろう?というところから考え始めたい。
近い将来、小学生や中学生が「昔は男女でしか結婚できなかった」と社会の授業で習って「え〜そんなの今じゃ考えられないね」ってなってたら嬉しい。20年前に同性婚が法制化されたオランダはすでにそんな感じらしい。
日本も20年後ぐらいにはそうなっていたらいいし、その世界の実現にちょっとでも貢献したい。
※いくつか補足
- もちろん当事者が全員活動家になるべき!とは思っていなくて、やりたい範囲・できる範囲のことをすれば良い、これはあくまで自分個人の考え。
- 将来的には全員が「簡単にフリーライド」できたらいいと思う。別にハーヴェイ・ミルク氏を知らなくても良い。ただ今はまだ「LGBT+への差別が遠い昔の時代だった」とは言い切れない世の中だと思うので、現状を変えようと尽力してきた先人・同志に敬意を表し、自分も少しでもそこに加われたらなあという気持ち。
- LGBT+という表記をしたが、現在だとLGBTQIA+などさらに多様なセクシャリティを包摂した用語が使われるようになってきている。ただ日本語で書いていることもあり、2021年の日本で馴染みのある表現であるLGBTに、その他セクシャリティの+という書き方にさせてもらいたい。